JAあいち豊田ぶどう部会高岡ぶどう部会は4月22日、豊田市堤本町にある酒井隆充さんのブドウ園で消費者に人気のデラウェアのジベレリン処理講習会を開きました。生育は昨年に比べて数日遅れているが例年並みで問題なく順調です。
ジベレリン処理は、発芽した芽が広がり葉になる展葉始めから28日を目安に行われます。種子をなくすために1回目を行い、満開10日後に実を大きくするために2回目を行います。高品質なデラウェア出荷を目指し、1房1房丁寧に浸漬処理を行います。今年のジベレリン処理の適期は、早生で4月30日ごろ。通常のものは5月3日ごろが適期と判断しました。
この日は、同部会員7人と愛知県豊田加茂農林水産事務所農業改良普及課やJA職員ら合わせて12人が参加し、ジベレリン処理のポイントや生育の状態などを確認し、処理の適期を部会員で共有して熱心に話し合いました。合わせて、巨峰の生育具合も確認しました。同農業改良普及課の鈴木暁子技師は「ジベレリン処理の適期の正確な把握には、花穂やつぼみの大きさを観察することが大切。天候も変わりやすいので注意しながら作業してほしい」と話しました。
同部会は11戸の農家が面積105㌃でブドウを栽培。昨年は「デラウェア」を2.4㌧、「巨峰」を1㌧出荷し、今年も同量の出荷量を予定しています。
写真=生育状況を確認しながら、ジベレリン処理を学ぶ部会員ら