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伝統製法の手もみを体験/お茶どころ豊田市で茶育/豊田市茶業組合

2025.04.23

 豊田市茶業組合は4月23日、豊田市豊栄町にある同組合員のいしかわ製茶工場で手もみ講習会と茶摘み体験を開きました。組合では30年以上もの間、手もみによる製茶技術の向上と伝統技術の継承、食の大切さを学ぶ茶育を目的にこの講習会を開いています。今年の茶は、平年より遅めだが凍霜害もなく順調に生育しています。新茶は5月上旬から販売します。
 この日は、同組合員をはじめ県や市、JAあいち豊田の関係者らが参加しました。同JA早川信代表理事専務や同市の太田稔彦市長らは、若手組合員からコツを教わりながら茶作りの原点となる手もみ製法を体験しました。また、工場前にある同組合の石川龍樹組合長の畑で新茶の茶摘み体験をしました。同JA早川信専務は「組合員みんながやりがいを感じながらプライドを持って取り組んでいると感じる。もっととよたの茶が全国に広く愛されるようになってほしい」と話しました。同組合の石川龍樹組合長は「新茶は無病息災や健康長寿などの縁起物。ぜひ皆さんに飲んでほしい」と話しました。
 同市は、全国・関西・県の品評会で優秀な成績を上げる優良な茶産地。抹茶の原料となる「てん茶」を主に栽培している。また、緑茶の中でもうまみや香りが特に優れ、高級な部類に分けられる「かぶせ茶」の産地としても有名です。一部「煎茶」も作り「とよた茶」ブランドとして市民にも親しまれています。
 豊田市茶業組合は、主に同市豊栄町・住吉町・吉原町など21戸の農家で構成し茶を栽培。組合員が力を合わせ優良茶の製造や安全・安心な茶作りに努めています。

 

 

 

 

 

 

 

写真=茶の手もみを体験するJA早川信代表理事専務