桃の産地豊田市猿投地区で4月8日、桃の人工授粉作業が始まりました。JAあいち豊田桃部会の部会員が、棒の先に鳥の羽を付けた「毛ばたき」と呼ばれる専用の道具を使い、桃の花に花粉を丁寧に付けていきます。作業は天気の状況を見ながら同月15日ごろまで続きます。
この日は、豊田市猿投地区にある桃部会の森敏康さんの桃畑でも作業が始まりました。花粉の少ない桃「川中島白桃」の雄しべに「白鳳」などから採った花粉で授粉させます。この作業が終わると、花の数を調整する摘花や果実の数を調整する摘果などを経て袋がけ作業を行います。6月中旬には早生品種の出荷が始まる予定です。同部会の森安孝部会長は「授粉は手作業で大変だが重要な作業。頑張って皆さんに喜ばれる桃を出荷したい」と話しました。
JA桃部会は、52戸の農家が所属し、合わせて57.6㌶で桃を栽培しています。早生品種「ちよひめ」を皮切りに、7月に主力商品「白鳳」を経て9月の「ゴールデンピーチ」まで出荷は続きます。今年は約410トンの出荷を見込みます。
写真=丁寧に授粉作業をする桃部会員