JAあいち豊田稲武自然薯部会は3月21日、ジネンジョ「夢とろろ」の種芋の収穫を行いました。稲武自然薯部会は良質なジネンジョを出荷するため、約1年かかる種芋の栽培と管理を共同で行っています。
この日は部会員8人が2025年産のジネンジョのもとになる種芋を傷つかないよう丁寧に掘り出しました。種芋は、むかごが生長したもので、まっすぐに生長するように畔シートを使って栽培します。昨年4月中旬に約5000粒まき、188キログラムの種芋を収穫しました。愛知県豊田加茂農林水産事務所農業改良普及課の西山彰宏主任専門員は「草刈りや夏のかん水など部会員の丁寧な管理で順調に生育した」と話しました。今後は、50グラム前後になるように種芋を切り、簡易ハウスやビニールトンネルなどで40日ほどかけて芽出しします。ツルが10センチメートルまで伸びたら掘り出し、5月下旬にほ場へ定植。11月中旬ごろ収穫を迎える予定です。
令和7年度の稲武自然薯部会は10人の農家が所属。あわせて12アールでジネンジョ「夢とろろ」を栽培し、400キログラムを出荷する予定です。
夢とろろは豊田市稲武町にある愛知県農業総合試験場山間農業研究所が育成した品種。天然物と変わらない強い粘りと食味の良さが特徴。強い香りと豊かな風味が消費者にも人気で、2003年からこの品種の栽培を本格化させています。
写真=種芋を掘り出す部会員