みよし市果樹組合柿部は2月25日、みよし市三好町にあるJAグリーンステーション三好で部員を対象に柿の栽培講習会を開きました。これは、次作に向けて昨年大量発生し被害をもたらした果樹カメムシ類の対策を改めて学びたいという部員の声から開催が実現したものです。
この日は、部員10人のほか愛知県豊田加茂農林水産事務所農業改良普及課職員やJA職員が参加しました。農業改良普及課の鈴木暁子技師が昨年の果樹カメムシ類の発生状況を振り返り、果樹カメムシ類の生態を説明しました。昨年多発した要因を暖冬による越冬量が多かったことや幼虫の餌が多くあり成虫が増殖しやすかったことなどと考察し、今後の対策を説明しました。農薬での防除が基本となるため、時期に合わせて散布するよう呼びかけました。その後は、部員からの質問に丁寧に応じ、鈴木技師は「栽培こよみを参考に、越冬量が多い場合には7月から防除できるよう複数の薬剤を用意しておいてほしい」と話しました。
みよし市果樹組合柿部は、33人の農家が約5ヘクタールで柿「太秋」「富有」「陽豊」を栽培しています。昨年は合計14トンの柿を出荷しました。みよし市で栽培する果実の総称を「甘みよし」と呼び、産地のブランド化にも力を入れています。
写真=果樹カメムシ類の対策を熱心に聞く部員