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春の定植に向け小菊の親株を確認/菊苗現地指導会/稲武高原花き部会

2025.02.17

 豊田市稲武地区で花木を栽培する稲武高原花き部会は2月17日、小菊を栽培する部会員のほ場を巡回する菊苗現地指導会を開きました。3月から始まる定植を前に、親株の生育状況を確認しました。親株は、昨年に開花した株の中から健全な株を選び、根元から切って保存したものを使います。栽培管理に失敗すると次年度の出荷量に大きく影響するため、重要な作業となります。
 この日は、稲武高原花き部会員5人をはじめ、JAあいち豊田と愛知県豊田加茂農林水産事務所農業改良普及課の職員ら合わせて10人が参加しました。部会員が親株を育てるハウス7カ所を巡回して病害虫の発生やハウス内の栽培環境、管理方法を確認しました。生育は順調に進んでいます。農業改良普及課の髙橋理緒技師は「寒さが続いておりまだ白さび病の発生は目立ってはないが、暖かくなるにつれて出てくる可能性があるので管理を慎重に行い、適切に防除してほしい」と話しました。
 豊田市稲武地区は標高500メートルに位置し、昼夜の気温差が大きいため、小菊の色は鮮やかです。日持ちが良いと人気があり、稲武高原のブランドとして定着しています。稲武高原花き部会は8人の部会員のうち7人が約98アールで小菊を栽培しています。昨年の出荷量は2600ケース(1ケース100本)で、今年は3000ケースの出荷を目指します。

写真=生育状況を確認する部会員と同農業改良普及課職員ら