JAあいち豊田は果樹の害虫被害を抑えるため、カメムシの越冬量を2021年から毎年調査しています。2月13日には、桃や梨など果樹栽培が盛んな豊田市猿投地区の3地点で検体を採取しました。カメムシの飛来量を予測し早期の防除につながるよう果樹農家に呼びかけています。調査は、愛知県農業総合試験場病害虫防除室職員と愛知県豊田加茂農林水産事務所農業改良普及課職員、JA職員の4人が担当しました。果樹への影響が大きいチャバネアオカメムシの個体数を調べるために斜面で木漏れ日が当たる1平方メートル四方の落ち葉や腐葉土を採取し、地点名を書いた透明ビニール袋に入れ持ち帰りました。採取した検体は、愛知県農業総合試験場で約3週間温室に入れた後、カメムシの個体数を数えます。JA営農相談課の齋藤哲男専門技術員は「予察をしっかりと行い、タイムリーな情報を果樹農家に伝え、適期防除に活用してもらいたい」と話しました。調査結果は3月中旬に出る予定で、4月上旬に調査データを愛知県ホームページ「あいち病害虫情報」に公開します。この結果を参考に、今後の栽培指導に活用して果樹の品質や農家の所得向上につなげていきます。
写真=落ち葉や腐葉土を採取する職員ら