JAあいち豊田と豊田市などで組織する豊田市農産物ブランド化推進協議会は2月13日、豊田市広路町にあるイオンスタイル豊田で豊田市農林畜産物品評会「いちごの部」を開きました。JAいちご部会の部会員が栽培した選りすぐりのイチゴ1箱4パックを1点とし、全7点が出品されました。糖度10度~11度が平均の中、最高糖度12.4度のイチゴもありました。厳正なる審査の結果、豊田市舞木町の永田幸久さんが金賞を受賞しました。
品評会は生産者がお互いに競いながら品質・生産向上を目指し、より良いものを消費者に提供するとともに地元農産物のPRと消費拡大を目的に開いています。
この日は、愛知県豊田加茂農林水産事務所農業改良普及課と農政課の職員や市場関係者、イオンスタイル豊田店店長ら合わせて5人が審査しました。審査員は、糖度や食味、熟度や形状、粒そろい、色などをひとつひとつ確認しながら選びました。結果、銀賞は豊田市渡刈町の中嶋徳幸さん、店長賞と消費者の投票で選ぶ消費者賞は同市桝塚東町の都築勇二さんが受賞しました。審査した農業改良普及課の小竹博之専門員は「今年は7月~9月の高温で定植が遅れ、例年より管理が難しい年となったが、部会員の丁寧な栽培管理で品質の良い仕上がりだ。受賞したイチゴは色沢や形状が美しく、食味も優れていた」と話しました。品評会に出品されたイチゴの一部は、豊田市梅坪町の児童養護施設「梅ヶ丘学園」に寄付されました。また、イオンスタイル豊田店ではこの日に合わせて店舗の入り口付近にイチゴの特設売り場を設置し、来店者にPRしました。
いちご部会が栽培したイチゴは「とよたのいちご」として地域内外多くの消費者に人気を得ています。今年度は12戸の農家が約224アールで「紅ほっぺ」「章姫」「ゆめのか」「とちおとめ」を栽培し、出荷は6月上旬まで続く予定です。
写真=出品されたイチゴを審査する審査員