JAあいち豊田セリ・七草部会は12月23日、豊田市松平志賀町にあるグリーンセンター松平店で七草の出荷目ぞろえ会を開きました。一部品目の発芽遅れなどあるが、部会員の適切な栽培管理で生育は順調に進んでいます。1月3日から昨年と同様の約26,000パックを出荷します。
この日は、部会員や市場関係者、愛知県豊田加茂農林水産事務所農業改良普及課、JA職員ら合わせて17人が参加し、部会員が持ち寄ったサンプルを使って品目ごとに草丈の長さや葉の枚数などの出荷規格を確認しました。28日から収穫や出荷の事前準備を始め、大晦日や正月も休まず作業を行います。セリ・七草部会の安藤源部会長は「収穫や出荷などの作業の流れを部会員で共有して進めていきたい」と話しました。また、パック詰めの荷姿では、見間違えやすいホトケノザとナズナの置き場所を離し、特産のセリを見栄えの良い場所に配置することで全体的にボリュームを作ります。今回からパッケージもリニューアルし、消費者に手に取ってもらいやすいよう工夫しています。
1年間の無病息災を祈って正月に食べる「春の七草」は同市松平地域の特産品です。セリ・七草部会6戸の農家が合わせて約1ヘクタールで栽培しています。ボリュームがあり、「セリ」「ナズナ」「オギョウ」「ハコベラ」「ホトケノザ」「スズナ」「スズシロ」の7品目のバランスが良いと消費者からの人気が高く、豊田市の学校給食にも提供しています。また、七草パックのほかに地元産米「ミネアサヒ」と合わせた「七草がゆセット」もJAあいち豊田ネットショップ「MEKIKI」で予約を受け付けるなど、販路の拡大を行っています。
写真=品目ごと出荷規格を決める部会員ら