JAあいち豊田桃部会は11月29日、部会員を対象に桃のせん定講習会を開きました。せん定は、桃を着果させる予定の枝を調整して枝を切り取ることで樹木の形を整えます。風通しや日当たりを改善し、虫や病気の発生を防止することなどが目的です。次作に向けて樹木の休眠期に講習会を開くことで、桃のさらなる品質向上と農家の所得向上に努めます。
この日は、部会員34戸やJA職員、愛知県豊田加茂農林水産事務所農業改良普及課、農機メーカーらが参加しました。講習会は豊田市舞木町にある永田豊明部会長のほ場で開き、農業改良普及課の山本三鶴主任がせん定のポイントや今後の防除の注意点などを説明しました。
その後、永田部会長らがせん定作業を実践して指導し、部会員同士で意見交換し効率のいい方法を共有しました。永田部会長は「せん定は来年度のために大切な作業。ここで学んだことを自分の作業に生かしてほしい」と話しました。また、農機メーカーがせん定作業に使う電動ハサミなどを実演しながら紹介しました。
桃部会は、50戸の農家が合わせて54.4ヘクタールで桃8品種を栽培。6月の「ちよひめ」から出荷が始まり「ゴールデンピーチ」などの晩生品種が終わる9月まで順次出荷され、今年は約406トンの桃を豊田市や名古屋市の市場へ出荷しました。
写真=せん定作業を学ぶ部会員ら