豊田市とみよし市の洋ラン生産者で組織する豊田洋らん研究会は11月22日から23日まで、豊田市西町にあるJAあいち豊田産直プラザで洋ランフェアを開いています。昨年好評だったことから今年は鉢数を増やし、2日間で約200鉢を用意。来店者は色鮮やかなシンビジウムなどの洋ランを吟味して選びました。
シンビジウムは冬の代表花で、苗から出荷まで3年かけて育てます。暑さに弱く、高温障害で成長の遅れやつぼみの落下が起きるため、6月下旬から9月下旬まで標高900メートルの北設楽郡設楽町にある駒ヶ原高原に鉢を移している。今年は、9月から10月にかけてヨトウムシ類の発生が多くみられたが、農薬による防除などの管理で、高品質なシンビジウムが並びました。
フェア初日の22日は、開店時間から多くの来店者が訪れにぎわいを見せました。生産者らが売り場に立ち、来店者に家での栽培管理方法などを伝えました。来店者は、色とりどりの洋ランを見て悩みながら購入していました。来店者の1人は「よく見ると花や葉の生え方がどれもちがう。家の玄関やリビングに飾りたい」と話していました。
豊田市特産のシンビジウムは、暖房のない場所に飾れば2~3カ月は花を楽しめます。豊田市のシンビジウム栽培は、産出額、作付面積ともに県内第2位で、出荷数量は第3位と愛知県でトップクラスの実績です。主にお歳暮やクリスマスなどの贈答品として喜ばれています。
写真=洋ランを選ぶ来店者