JAあいち豊田梨部会は11月5日、豊田市高崎町にある豊田市公設地方卸売市場で晩生品種の梨「愛宕」の重量を競う「第24回ジャンボ梨コンテスト」を開きました。17点の出品の中から、最高位の愛知県知事賞に重量2.628キログラム、胴回り55.3センチメートルの梨を出品した豊田市乙部町の梅村和也さんが受賞しました。
ジャンボ梨コンテストは、日ごろ高品質な梨作りを目指す部会員が梨「愛宕」の重量を競うことで生産技術の向上を図り、来季に向け一層生産意欲を高めることが目的です。毎年、出荷が始まるこの時期に開いています。
梨部会で梨「愛宕」を栽培する生産者が選りすぐりの梨を出品し、重量で順位を決め、重量が同じ場合は胴回りのサイズが大きいものが選ばれます。豊田市役所農政企画課と愛知県豊田加茂農林水産事務所農業改良普及課の職員らが重量と胴回りを測定し、上位6人が入賞しました。梅村さんが出品した梨は、コンテスト終了後に市場の競りにかけられ有限会社マルシン青果が33万円で競り落としました。梅村さんは「夏の猛暑の影響が懸念されたため、今年は例年よりもこまめなかん水を徹底し、愛情を込めて育てた。みなさんに食べてもらい、おいしいと言ってもらえるとうれしい」と話しました。
豊田市は県下有数の梨産地です。JA梨部会は、猿投・上郷地区の農家40人が所属し、合わせて23.3ヘクタールで梨を栽培しています。愛宕は、贈答用の化粧箱6,500ケースと平箱4,000ケースを12月中旬まで出荷する予定です。JAでは選果場直売所やグリーンセンター、産直プラザ、産直市場いこまい若林のほか、JAネットショップ「MEKIKI」でも販売します。
写真=重さ2.628キログラムの梨「愛宕」で優勝した梅村和也さん