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「とよたの梨」シーズン後半/「新高」「歓月」「甘太」目ぞろえ会/JAあいち豊田梨部会

2024.09.20

 JAあいち豊田梨部会は9月20日、豊田市四郷町にあるJAあいち豊田選果場で梨「新高」「歓月」「甘太」の目ぞろえ会を開きました。今年は夏に猛暑日が続き、雨も少なく栽培に苦労したが糖度などの品質は良い出来となっています。22日から順次荷受けを始めました。
 梨「新高」は大玉で果汁が多くてみずみずしく、酸味が少ないのが特徴です。日持ちがよく、贈答品としても人気があります。「歓月」は愛知県生まれの新品種で、糖度が高く、やわらかくてきめ細かい果肉の梨です。「甘太」は、高糖度で多少の酸味もありシャリ感とみずみずしさが特徴です。出荷量がまだ少ないが今後定番品種にしていく予定です。
 この日は、梨部会員をはじめ、市場関係者やJA愛知経済連、愛知県豊田加茂農林水産事務所農業改良普及課、JA職員らが参加しました。市場情勢や他産地の果物の情報を共有した後、部会員が持ち寄ったサンプルの梨を手に取って着色度合いや糖度、熟度、食味を確認して出荷規格などを共有しました。新高と歓月は22日から荷受けを始め、甘太は25日から荷受けを始めます。農業改良普及課の山本三鶴主任は「今後も暑さが続く予報なので、果肉障害に気を付けて適期を逃さずに収穫してほしい」と話し、梨部会の梅村長史部会長は「高温続きで体力的にも厳しいがシーズン後半もスムーズに作業が進むように取り組んでほしい」と話しました。
 豊田市は県内有数の梨の産地です。収穫した梨は、コンテナに詰めJA選果場に運ばれ、非破壊式の光センサーを使い、「糖度」「熟度」「着色」などで選別されます。豊田市や名古屋市の市場へ出荷され、「とよたの梨」のブランド名でスーパーなどの店頭に並びます。
 梨部会は豊田市猿投地区、上郷地区の生産者40人が所属し、合わせて23.3ヘクタールで梨を栽培しています。今年は377トンの出荷を見込んでいます。今後はジャンボ梨「愛宕」を11月上旬から出荷する予定です。

 

写真=出荷規格を確認する部会員ら