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「とよたの梨」出荷始まる/早生品種の梨「愛甘水」「あけみず」目ぞろえ会/JAあいち豊田梨部会

2024.07.16

 豊田市の猿投地区と上郷地区の生産者で組織するJAあいち豊田梨部会は、7月19日から「とよたの梨」の出荷を始めます。出荷開始は昨年並みで、今年はほどよい降雨と日照により生育は順調に進み、病害虫の被害も少なく高品質な出来に仕上がっています。
 7月16日は、豊田市福受町にある福受梨組合集荷場で早生品種の梨「愛甘水」と「あけみず」の目ぞろえ会を開きました。
「愛甘水」はほどよい硬さの果肉と強い甘みが特徴で、「あけみず」は小玉果でさっぱりとした味わいで果汁が多いのが特徴の品種です。
 この日は、梨部会員をはじめ、市場関係者やJA愛知経済連、愛知県豊田加茂農林水産事務所農業改良普及課職員、JA職員らが参加しました。市場情勢や他産地の果物の情報を共有した後、部会員が持ち寄ったサンプルの梨を手に取って着色度合いや糖度、熟度、出荷規格などを確認しました。梨部会の梅村長史部会長は「桃に続き、梨も熟度が進んでいる傾向にある。出荷規格をしっかり確認して適期し収穫してほしい」と話しました。また、農業改良普及課の山本三鶴主任は「高温や乾燥でハダニの増殖が懸念されるため、留意して防除を徹底してほしい」と話しました。
 収穫した梨は、コンテナに詰めJA選果場に運ばれ、非破壊式の光センサーを使い、「糖度」「熟度」「着色」などで選別されます。「とよたの梨」のブランド名でスーパーなどの店頭に並びます。市場での評価も高く、豊田市や名古屋市の市場を中心に、岡崎市や浜松市にも出荷されます。
 梨部会は豊田市猿投地区、上郷地区の生産者40人が所属し、合わせて23.3ヘクタールで梨を栽培しています。今年は377トンの出荷を見込んでいます。今後は7月下旬の主力品種「幸水」や9月の「あきづき」、11月のジャンボ梨「愛宕」など12月中旬まで出荷が続く予定です。

 

写真=梨の出荷規格を確認する部会員ら