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とよたの黄桃が高値取引 黄桃がオー10(とう)万円 JAあいち豊田

2024.07.16

 JAあいち豊田桃部会が出荷する黄桃が、2箱(1箱5キログラム入り)で10万円の高値がつきました。黄桃では今年の初出荷にあたる桃で、7月16日に名古屋市中央卸売市場で取引されました。桃部会は全品種あわせて約450トンの桃を出荷するが、この時期に出荷する黄桃は約45トンで全体の10パーセントと希少です。通常は5キログラム入りを約6000円で販売しているが、今回は約8倍の価格になりました。
 今回取引された黄桃は、糖度も高く、柔らかい食感と酸味の少なさ、果汁の多さが特徴です。流通量は少ないが、おいしい桃として引き合いは多いです。豊田森林組合に依頼した地元の木材を使った特注化粧箱に、豊田市小原地区特産の和紙を敷き詰めて出荷しました。
 JAは、部会とともに桃のブランド化を進めてきました。さまざまな取り組みを通じて、ここ数年は高値を維持しているが、出荷終盤にあたる8月盆後の黄桃品種が、白鳳系・白桃系と比べると若干販売に苦戦しています。また、昨今の資材費高騰や異常気象、果樹の盗難など、部会員は厳しい栽培を強いられている中、今回の高値取引を契機に黄桃品種のPRと盆後の品種の単価底上げによる農家所得向上を目指します。桃の選果・出荷を管理するJA猿投営農センターの前田真美センター長は「とよたの黄桃はほかの品種に負けないおいしい桃。ぜひ手に取ってほしい」と話します。JAグリーンセンターや選果場直売所でも7月17日から黄桃の販売を始めます。

 

写真=10万円の価格がついた桃を持つJA職員