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「さなげのスイカ」を学ぶ/アフリカの視察団受け入れ/JAあいち豊田猿投営農センター

2024.07.03

 JAあいち豊田猿投営農センターは7月3日、独立行政法人国際協力機構(JICA)が主催するアフリカ地域普及員の視察を受け入れました。JAあいち豊田は農業協同組合としてJICAの活動に賛同し、発展途上国の農業振興に協力するため受け入れました。
 今回の視察は、高度な専門知識や経験・実績が求められる領域について学ぶことを目的とした「2023年度課題研修『アフリカ地域市場志向型農業振興(普及員)』」コースの一環で、ボツワナやエチオピア、ガーナなど11カ国から1人ずつ計11人の普及員が参加。普及員らは3月からJICA筑波センターでの講義を中心に地方卸売市場の見学や農家のもとへ行き直接学ぶなどしています。アフリカ地域でもスイカ栽培を行っているが、放任栽培が多いことから、栽培技術を学ぶためにJAに訪れました。
 この日普及員らは、JA猿投西瓜部会の部会員のほ場や猿投営農センターの集荷場を視察しました。豊田市御船町にあるほ場では、ミツバチを使った交配方法や1つの株に2玉しか果実をとらない栽培方法などを部会員から直接聞きました。集荷場では、出荷前にスイカを軽く叩いて鳴る音で中に空洞がないかを確認することや等階級ごとに分けて出荷する方法を学びました。ウガンダから来たアジョク・ロナ普及員は「とても大きくて重たいスイカに驚いた。自国で栽培するスイカは大きさや品質にばらつきがある。学んだ栽培技術を自国に合うようにして取り入れたい」と話しました。
 JAでは、過去にも財団法人オイスカ中部日本研修センターなどを通じて、外国人の視察を受け入れています。

写真=栽培技術を学ぶ普及員ら