県下有数の桃産地、豊田市猿投地区でとよたの桃が出荷ピークを迎えます。JAあいち豊田桃部会は7月2日、豊田市四郷町にあるJA選果場で主力品種の桃「白鳳」の目ぞろえ会を開きました。今年は大玉傾向で、病害虫被害も少なく、糖度ものって品質は良好です。7月3日から出荷を始めます。
この日は部会員をはじめ、JAあいち経済連や市場関係者、愛知県豊田加茂農林水産事務所農業改良普及課、JA職員などが参加しました。市場関係者が他産地の果物出荷状況を説明した後、部会員が持ち込んだ桃「白鳳」をサンプルに形状や熟度などの出荷規格を確認しました。桃部会の永田豊明部会長は「今年は予定より生育が進んでいる。適期を逃さず収穫してほしい」と部会員に呼びかけました。農業改良普及課の山本三鶴主任は「今後、カイガラムシの発生が懸念されるので、早めの防除で発生を防いでほしい」と話しました。
選果場に集められた「白鳳」は、傷の有無などを人の手で直接確認した後、光センサーを使って「糖度」「熟度」「着色」などで選別し、サイズごとに箱詰めします。豊田市をはじめ、名古屋市・岡崎市・静岡県浜松市などの市場に「とよたの桃」として出荷します。また、JAグリーンセンターやJAのネットショップ「MEKIKI」でも取り扱います。
また、天候の影響で規格外品が増えたことから、JAは規格外品の買い取り単価を値上げし、農家所得の向上を目指します。この桃はJA管内のグリーンセンターで販売し、「とよたの桃」のPRにつなげます。
部会は50戸の農家が合わせて54.4ヘクタールのほ場で8品種の桃を栽培。ゴールデンピーチ」などの晩生品種が終わる9月中旬までに約450トンを出荷する予定です。
写真=出荷規格を確認する部会員ら