JAあいち豊田梨部会・桃部会や警察などで構成する「猿投地区果樹保護プロジェクト」は7月1日、まもなく収穫時期を迎える梨の盗難対策として果樹園5カ所に防犯カメラを設置しました。果樹産地の豊田市猿投地区では、収穫時期を狙った果樹の盗難被害が毎年発生しています。昨年は秋にカメラを設置し、一定の効果が得られたことから、今年は収穫前に取り付けました。
猿投地区では20年以上前から、地元農家を中心に果樹園の見回り活動をしてきました。農家が各自で防犯カメラの設置もしていたが、被害が収まらないことから、2023年10月にJAを事務局として「猿投地区果樹保護プロジェクト」を立ち上げました。プロジェクトには、JA桃部会・梨部会、豊田警察署、地元農家、豊田市役所、豊田北消防署が所属。今年から地元消防団らも加わり、果樹園の巡回や情報共有などで連携します。
この日は、プロジェクトメンバーが集まり、昨年の梨シーズンが終わったあとに回収した防犯カメラを再度設置しました。設置場所は、果樹園への出入りが見通せる道路に面した所で、不審車両などを監視します。警察の指導のもと、カメラ向きや角度を調整しました。カメラの映像は、スマートフォンなどで離れた場所でもリアルタイムに確認できます。JA梨部会の梅村長史部会長は「大切に育てた梨が盗難にあわないよう関係団体と協力していく。防犯カメラの効果にも期待している」と話しました。プロジェクトは盗難被害ゼロを目標に、農家が安心して栽培できる環境づくりを目指します。先月は、5カ所の桃畑に防犯カメラを設置しています。
写真=防犯カメラを設置するプロジェクトメンバー