JAあいち豊田・豊田市・みよし市で組織する豊田・みよし環境保全型農業推進協議会は6月29日、豊田市花沢町の田んぼで特別栽培米ミネアサヒ「赤とんぼ米」を栽培する水田の生き物観察会を開き、アキアカネのヤゴや成虫、抜け殻を発見しました。
これは、豊田・みよし環境保全型農業推進協議会が進める環境保全型農業を一般消費者に知ってもらうことが目的で、この日は豊田・みよし環境保全型農業推進協議会の取り組みに賛同する「赤とんぼ友の会」の7家族20人が参加し、虫かごや虫取り網を手に取って水田の中に入り生き物を観察しました。豊田市矢作川研究所の浜崎健児研究員が講師となり発見した虫の名前などを参加者が聞くことができ、コオイムシやオタマジャクシ、二ホンアマガエルなどの生き物17種類を確認することができました。参加した子どもは「ヤゴを見ることができた。田んぼの虫もたくさん見つけることができて楽しかった」と話しました。また、観察会後にはJA女性部下山支部による「赤とんぼ米」の炊き立てご飯とカレーのふるまいがあり参加者を喜ばせました。会員らは今後、稲刈り体験を予定しており、農業体験を通して、農業の大切さを学んでいきます。
「赤とんぼ米」は、赤とんぼの生態と環境に配慮して栽培する特別栽培米「ミネアサヒ」の愛称です。農薬の使用量は愛知県の慣行基準5割以下、化学肥料の窒素成分量も5割以下に減らし、手間をかけた安全・安心な米づくりで一般米との差別化を図っています。出荷を始めて今年で9年目となり、国のみどり戦略に先駆けた取り組みです。2024年2月には豊田市の学校給食へ初めて提供しました。今年は、19戸の農家が約12.25ヘクタールで栽培し、約43.9トンの出荷を予定しています。
写真=水田にいる生き物を探す参加者