JAあいち豊田は、果樹の害虫被害を抑えるためカメムシの越冬量を毎年調査しています。近年、カメムシ被害が増加する果樹農家から依頼を受け、2021年から調査を開始しました。カメムシの飛来量を予測し、早期の防除対策ができるように果樹農家に呼びかけています。
1月19日は、桃や梨など果樹栽培が盛んな豊田市猿投地区の3地点を愛知県農業総合試験場病害虫防除室職員と愛知県豊田加茂農林水産事務所農業改良普及課職員、JA職員の5人が調査にあたりました。調査するのは、果樹への影響が大きいチャバネアオカメムシ。斜面で木漏れ日が当たる1平方メートル四方の落ち葉や腐葉土を採取し、地点名を書いた透明ビニール袋に入れ紐で口を閉じます。地点ごとに3カ所で採取した検体は、試験場で約3週間温室に入れた後、個体数を数えます。JAあいち豊田営農相談課の都築孝太郎課長補佐は「調査結果を早めに果樹農家に伝えることで被害を軽減し、果樹の品質や農家の所得向上につなげたい」と話しました。調査結果は3月下旬に出る予定で、今シーズンの栽培指導に活用します。
写真=落ち葉や腐葉土を採取する職員ら