JAあいち豊田山ごぼう部会は10月18日、出荷前に生育状況を確認するためのほ場講習会を開きました。ヤマゴボウは発芽率が他の作物より低く、初期の管理が栽培を大きく左右します。今年は夏の気温が高かったことで高温障害などの影響が心配されたが、生育に多少ばらつきはあるものの、部会員の丁寧な管理で順調に生育しています。
この日は、部会員をはじめ愛知県豊田加茂農林水産事務所農業改良普及課職員やJA職員が参加し、山間地と平坦地の部会員のほ場5カ所を巡回しました。仮掘りをしながらヤマゴボウの生育を確認し、今後の栽培管理方法を話し合いました。農業改良普及課の西山彰宏主任専門員は「は種後から生育初期にかけて雨など天候が悪く栽培管理が難しかったが、順調に生育している。今後は害虫の発生に気をつけて防除を徹底してほしい」と話しました。今後は、11月に目ぞろえ会を経て出荷が始まり、12月まで続く予定です。
山ごぼう部会は、30人の農家が豊田市の平坦地から中山間地の63アールで栽培しています。漬物用として人気があり、需要が高いです。昨年は約3.4トンを出荷し、今年も同量の出荷を目指します。
写真=仮掘りで生育具合を確認するJA職員ら