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所得向上を目指しハクサイ品種検討 

2023.01.18

 JAあいち豊田は1月18日、野菜優良品種選定拠点調査ほ事業「JAあいち豊田猿投選果場:はくさい(1月中旬収穫)」審査会を開き、種苗業者や愛知県豊田加茂農林水産事務所農業改良普及課と農政課、JA職員、管内の農家ら26人が参加しました。これは、産地ごとで安定出荷と収量の向上につながる優良品種を決めることを目的とした取り組みです。
 この日は、試験栽培した6品種のハクサイを審査。JA職員やあいち経済連、種苗業者ら20人が審査しました。豊田市西中山町にあるほ場で栽培状況を確認した後、収穫したハクサイの球姿や断面、しまり等を比較し審査しました。結果は、天候の耐性に強く、栽培がしやすいと人気であり、基準品種のハクサイ「黄ごころ85」が一番高い評価を得ました。JA営農指導課の山岡勝宏課長補佐は「ハクサイの栽培現場では近年の異常気象や病害虫などの被害もあり、毎年優良品種を模索している。今回の審査会では現在栽培されている黄ごころ85が選ばれ、改めて良い品種であることが確認できたが、引き続き優良品種を模索する活動は続け、生産者へ有益な情報を提案していきたい」と話していました。
 同部会は13戸の農家が所属。今年度は合わせて約794アールで栽培し、全体で約650トンの出荷量を見込んでいます。猿投のハクサイは味や品質が良く市場での評価も高いです。今後も安全・安心な農産物の栽培に力を入れ、農家所得向上に向けて取り組んでいきます。

 

 

写真=ハクサイを審査する審査員ら