豊田市は2月21日と28日、29日に、豊田市内の小中学校とこども園計103校97園の学校給食で市内の米農家が生産した特別栽培米ミネアサヒ「赤とんぼ米」を初めて提供します。これは、子どもたちに環境に配慮した農業や地産地消の取組を知ってもらうことが目的です。
提供初日の21日は、豊田市百々町にある豊田市立平井小学校でJAあいち豊田営農相談課の宇野達也課長が赤とんぼ米誕生の経緯や生産者の思いを伝える講演と、豊田市東部給食センターの栄養教諭が赤とんぼ米の知識を深める授業を行いました。授業の最後には、動画で栽培農家が出演し、「一生懸命作った米を味わって食べてほしい」と話しました。JAの宇野課長は「赤とんぼ米をたくさん食べて、農家を応援してほしい」と話しました。授業後に給食を食べた児童は「いつもの米よりもちもちして甘さがありおいしかった」と話し、茶碗いっぱいの米をきれいに平らげました。また他の児童は「環境に配慮した米が作られていることを知らなかった。農家さんの思いを聞いて米づくりの大変さなどを考えるきっかけになった」と話しました。
「赤とんぼ米」は農薬の成分数や化学肥料の窒素成分量を半分以下まで減らして栽培する人にも環境にも優しい安全・安心なお米です。農薬で減ってしまったと言われる赤とんぼの復活を目指してその名が付けられました。赤とんぼ米は、JA産直プラザやグリーンセンターのコメ米ショップで販売しているほか、JAネットショップ「MEKIKI」でも販売しています。2023年は17ヘクタールで、39トンを出荷しました。
写真=米「赤とんぼ米」を食べる児童